神奈川県内に路線を持つ、日本最小の大手私鉄「相鉄」の車両基地は、かしわ台にあります。
かしわ台の他にも、沿線には大小さまざまな留置線が点在し、
それぞれの場所で、多種多様な車両が留置されていたり、入換しているのが見られ、相鉄の車窓を眺めるうえでの楽しみの一つです。
そこで、かしわ台車両センターを含め、沿線各地に散らばっている留置線にはどれくらいの車両を、止めることが出来るのでしょうか?
相鉄の車両基地・留置線と収容本数
相鉄の検査や工事を行う車両基地、工場の役割は、全てかしわ台車両センターが担っており、
朝ラッシュ時間帯を除き、多種多様な車両がたくさん見られ、駅に掛かる陸橋の上から眺めると非常に圧巻です。
ただ、保有車両数や他社からの滞泊両数を踏まえると、かしわ台車両センターに全ての車両を収容できず、沿線各所に散らばっている留置線も、時間帯に応じて上手く活用しています。
かしわ台車両センターと、各署の留置線の対応両数や本数を調べてきました。
- かしわ台車両センター :224両 留置線19本 洗浄線2本 検査線3本 入出場線2本 折返し線2本
- 厚木操車場 :9本 (うち2本は縦列停車)
- 相模大塚電留線 :9本
- 大和駅Y線(引上線) :1本
- 二俣川駅Y線(引上線) :2本
- 西谷駅Y線(引上線) :2本
- 星川電留線 :3本
- 西横浜電留線 :4本
かしわ台車両センター以外の留置可能本数は、30本→10両×30編成→300両。
300両+かしわ台車両センターの収容両数224両を合わせると、単純計算で、524両が留置可能であることがわかります。
実際の相鉄では、8両編成があるので、停められる両数は単純計算より少なくなります。
なお、星川電留線は、2022年3月より供用が開始された、新しい留置線となります。
相鉄に在籍する車両と、JR車の相鉄線内滞泊
相鉄では、10両編成33本=330両・8両編成12本=96両、事業用車2両編成2本=4両が在籍。
そこに、JR東日本からの乗り入れ車両E233系7000番台が6編成、相鉄線内に留置されています。
なので通常時終発から初発までの相鉄線内には、51編成486両+事業用車4両の490両が入線しています。
2023年度以降は、21000系電車8両編成2本=16両の増備が計画されている事や、
東急線との直通開始以降には、東急車の一部が確実に、相鉄線内で夜間滞泊が行われます。
2019年のJR直通運転開始以前から、留置線不足が否めなかった同線内ですが、2023年改正以降は、さらに留置線が不足することが危ぶまれます。
今後のさらなる留置線の不足や、東急車等の夜間走行試験や相鉄線内留置に備えて、
2022年改正では、瀬谷駅副本線での夜間滞泊(2編成)と、星川電留線での夜間滞泊(2編成)が開始、
それに伴い、相模大塚駅の留置本数が9編成から4編成に減少しました。
その他にも、改正以前よりかしわ台駅ホームと、二俣川駅、星川駅、いずみ野駅外側線での夜間滞泊が行われています。
2022年改正現在、西谷駅の引上線での夜間滞泊は行われていませんが、
周辺に乗務員施設が建設された事から、次の改正より、引上線での滞泊が行われる可能性が高いです。
二俣川駅の引上線も、夜間滞泊には使用されていませんが、今後の状況により、1編成の留置が開始される可能性や、
ダイヤ改正を以て開業する新横浜駅での、滞泊が設定される可能性も否定できなくはありません。
相鉄線沿線民としては、東急直通以後の、各運用の留置場所も大注目の所です。
おわりに
相鉄の不足気味な留置線が、今後他社にどのように影響を及ぼすのか?
旧奥沢検車区や元住吉検車区、その他直通先留置線と、どう影響を及ぼし合うのか?というのを、今後数十年間見守り続けて行きたいですね…
特に旧奥沢検車区が目黒線8両編成化対応によって、8線から5線に減らされている事や、
目黒線車両が3020系で3編成増加している事による影響が気になります。
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