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【東急】目黒線3000系車両 ついにリニューアル実施へ 2024年度設備投資計画より

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2024年5月13日 東急電鉄は、2024年度設備投資計画を発表しました。

プレスリリース内にて、以前より発表されていた、大井町線各停用新型車両の新造着手の他、1999年にデビューし、現在目黒線にて活躍する3000系車両等のリニューアルが発表されました!

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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目黒線所属車両をはじめとした、車齢20年車をリニューアルへ

目黒線所属車両を中心に、20年以上経過している車両のリニューアルに着手するようです。

同プレスリリースでは、上記の発表の画像に対し、3000系車両が使われており、同形式を中心にリニューアルを推進していくような趣旨を感じ取れます。

なお5000系列の初期に投入された車両も、製造からすでに20年を超えており、これら5000系列初期車のリニューアルも実施されるものと、文脈から読み取れます。

  • 〇大井町線車両新造、車両リニューアルの実施
    • 老朽化の進む大井町線の9000系、9020系車両の更新に向けた車両新造に着手し、大井町線にて急行運転に使用している6020系車両をベースに、今年度は設計および機器・車両製作を進めます。
      また、今年度より順次、目黒線所属車両をはじめとした、導入から20年を超える車両を中心にリニューアルを実施し、安全性や快適性の維持・向上を図ります。
東急電鉄|2024年度の設備投資計画 新・中期事業戦略に基づき、「移動」の価値を追求する企業へ進化すべく約468億円の設備投資を実施

東急3000系・地味な存在から注目を集める存在へ

1999年にデビューした東急3000系。デビュー当時の1本は、暫定運用として8両の組成で東急東横線で活躍し、今は亡き桜木町に入線したことがあります。

この車両の特徴は、過渡期の車両らしく、これまでの東急車と現在の東急車の、両方の要素を備えたところです。

3000系が使用している使用している電動機、制御装置、歯車などの駆動装置は、後に登場する5000系列とほぼ同一です。

一方の車内は、カーテンが残されたり、つり革が五角形であったり、ドアの形状が古かったり、※9000系等と同じドアチャイムが採用されたりと、先代のステンレス車の要素も程よく残っています。

※後述の相鉄線対応化工事の際に、5000系列と同じチャイムに変更

目黒線が東横線のバイパス路線である事や、2000年以降は目黒線系統の専用車両である事、直通範囲が広く見かける機会が相対的に少ない事からか、東急の車両の中では地味な存在となっている3000系。

そんな3000系に大きな変化が起きたのは、2023年3月18日に始まった、相鉄との直通運転開始です。
相鉄線に対応するため、2020年より、J-TREC横浜事業所や東急テクノシステム長津田工場にて、運転台の大幅変更、保安装置・無線装置等の設置の改造が行われました。

同工事により車内案内表示機が3色LED式から、17インチ2画面の液晶ディスプレイ式(LCD)に交換。
ドアチャイムも、9000系で用いられているものから、5000系列で用いられているものに更新されています。

また2021年より、6両から8両に増結するため、中間車両が新たに製造。
直通の約半年前、2022年8月より新造車両を中間に組み込み。8両編成化が順次されていきます。

新造車両は、同時期に登場した5080系の中間新造車と同一の車体、内装を採用しています。
そのため、2018年に登場した2020系列に準じた、フローリングの床、木目調の袖仕切り、緑色のモケット、クリーム色のGA型つり革となっています。
また、3000系の既存車両ではあった、フリーストップ式のカーテンも廃止されています。

一方の車両外観は、車体は前述の通り5080系中間新造車と同様ですが、3000系既存車両に合わせ、光沢が発生しない梨時仕上げを採用。
帯も従来車と同様の物が貼られており、在来車と全く異なる構体ながらも、連結時の違和感を極力なくすような配慮がされています。

8両編成化で、車両番号を改番をする際に、付番方法が5000系列以降と同様の物に変更されています。

気になるリニューアル内容は?

東急3000系の床下機器は、5000系列とほぼ同一の機器を搭載している事や、2021年より製造された中間新造車も同一の機器であるため、2020系に準じたものに更新される可能性は低いものと思われます。

内装に関しては、陳腐化が目立つため、

  • 乗降扉の交換
  • UVカットガラスへの交換
  • つり革→2020系に準じたものへの交換
  • モケット→5080系の一部で行われている2020系柄の物に交換

が行われるものと、個人的に予想しています。

2020年の相鉄線対応化工事の際に、ドア上の案内器がLCDに更新されているため、リニューアル時に壁面や床面の張り替えが行われるのであれば、LCD筐体の交換が行われるのかも気になるところです。

目黒線で活躍する3000系・5080系は、帯が「赤と紫」となっています。
一方の3020系は、路線図のカラーに合わせて「水色」です。リニューアルの際に、紫の部分が水色に変更されるのかも気になるところ…

参考文献

東急電鉄「2024年度の設備投資計画 新・中期事業戦略に基づき、「移動」の価値を追求する企業へ進化すべく約468億円の設備投資を実施

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須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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