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相鉄に入線する東急5000系列 乗れたら嬉しい5種類のレア車とは?

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2023年3月18日より開始された、相鉄と東急の直通運転。
相鉄のYOKOHAMA NAVYBLUEの車両が、東急東横線・目黒線とその先の地下鉄線に姿を見せるようになり、相鉄線側では東急の車両が走るようになりました。

東急では、既存車両の5050系4000番台(東横線)・5080系(目黒線)が、相鉄乗入車両として用いられていますが、これらの車両が属する東急5000系列は、長期に渡り製造された事や、複雑すぎる組換や転属によってバリエーションが、非常に豊かである事が知られています。

今回は、相鉄線内に乗り入れる東急5000系列限定で、乗れたらラッキーな風変わりなレア車両5種類を紹介します。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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4101F~4104Fの6号車 田園都市線5000系組込

2013年副都心線直通開始前後に10編成、2024年現在は15編成が在籍してる東急5050系4000番台(10両編成)。

そんな5050系4000番台の内、4101F~4104Fの6号車は、5050系新製車両で無く、田園都市線向け5000系として製造された車両を転用したものとなっています。

そのため、赤系の内装となっている中、6号車の1両だけ、青系の内装と明らかに異なっています。

6号車の元5000系車両の経歴は、以下の通りです。

現在の車番暫定組込時の車番登場時の車番
デハ4601(4101F)サハ5469(5169F)デハ5918(5118F)
デハ4602(4102F)サハ5473(5173F)デハ5919(5119F)
デハ4603(4103F)サハ5474(5174F)デハ5922(5122F)
デハ4604(4104F)サハ5472(5172F)デハ5921(5121F)

4101F・4102F・4103F・4104Fの6号車に組み込まれているデハ4600ですが、
元々は5118F・5119F・5122F・5121Fデハ5900として製造された車両でした。

上記の5118F・5119F・5122F・5121Fですが、東急に詳しい方ならご存じの通り、現在も同じ編成番号にて、東横線の8両編成として活躍しています。

順当に行けば田園都市線にて運用される予定でしたが、田園都市線の6ドア組込車両を3両へ増結、JALの倒産による費用捻出が困難な中、東横線の副都心線対応のための車両増備を行うため、田園都市線投入予定であった3編成、5118F・5119F・5122Fが、東横線にて使用されることになりました。

5121Fは当初は予定通り、田園都市線にて運用されていましたが、こちらも東横線に転属されることになり現在に至ります。

現在のデハ4604は、田園都市線~半蔵門線~東武伊勢崎線・日光線と、
相鉄線・みなとみらい線~東横線~副都心線~東武東上線・西武池袋線の両方を走ったことがある車両となります。

車両転用により余剰となった5000系は、5050系に組み込まれることとなりました。
単独電動車であるデハ5900は、暫定的に電装解除(機器は撤去せず使用停止)とし、5050系8両編成、5169F・5173F・5174F・5172Fに組込。

その後、10両編成である5050系4000番台製造に合わせ、再度電装化され、4101F・4102F・4103F・4104Fに組み込まれて、今の姿となっています。

4110F Shibuya Hikarie号

副都心線直通運転開始後の2013年4月に増備された4110F。

この編成は、2012年に開業した東急の商業施設「Shibuya Hikarie」の開業1周年を記念して作られた特別仕様車です。

渋谷をテーマに車両ごとに3種類内装があり、座席もハイバックシートとなっています。

車両寸法も、イベント運行で他の東急線に入れるよう、田園都市線5000系やY500系と同じ寸法となっています。

特別な外観・3種類の特別な内装も相まって、東急5000系列の中で、特に人気な編成となっています。

4111Fの6・7号車 増結用新造車両組込

2013年の副都心線直通開始以後、10編成体制であった東急5050系4000番台ですが、2020年6月に1編成新たに加わりました。それが4111Fです。

この4111Fですが、元々は8両編成の5173Fに中間車両を新たに増結し出来たものです。
2019年に元住吉事故の補填で製造された5178Fと、同時に落成した2両の中間車を組み込み、組成されました。

内装ですが、木目を意識した壁面に緑色の座席となっています。

細かいところ言うと、袖仕切りやドア部品等は田園都市線6ドア置換車の要素を残しつつ、床面はフローリングと、製造中であった2020系シリーズに準じた仕様が混ざったものとなっています。
同時に製造された、5178Fも同様の内装です。

座席は2020系等と同じハイバックシートとなっているものの、田園都市線6ドア置換車・5177Fと異なりヘッドレストは省略されています。
後に製造される3000系・5080系増結中間車両も同様の内装ですが、こちらはハイバックシートでなく、通常タイプの座席に戻っています。

今回紹介する5種のレア車の中で、最も地味で分かりづらいですが、このようなタイプは4111Fの1編成2両のみなので、この知識があれば、乗るのも楽しくなるかもですね…

4112F~4115Fの4・5号車 Qシート車両組込

2023年3月の東急新横浜線開業、相鉄との直通に備え、新たに2両車両を増結し出来たのが、4112F~4115Fです。
元々は現在の編成番号順に数えて、5166F・5167F・5168F・5169Fでした。

4112F~4115の特徴は、多くの方がご存じの通り、2023年8月10日にサービス開始された有料座席サービス「Qシート」が4号車・5号車に組み込まれている点です。

外観も車体全体を赤でラッピングした、目立つものとなっています。

画像は大井町線6000系のQシート

デュアルシートが備えられているのはもちろん、座席モケット・乗降扉の化粧板が2020系列と同じデザインとなっています。
また車内照明も電球色となっています。

「Qシート」の運用の関係で、現在は使用列車がある程度固定化されていますが、他と比べると豪華な座席なため、乗れたら嬉しい車両の一つです。

5189F・5190Fの4号車 大井町線急行6000系組込

現在、目黒線で10編成が活躍している5080系。元々は6両編成でしたが、相鉄直通に備え2022年より8両編成化がされています。

同車は8両編成化の際、2020系に近い仕様の中間車両を新たに製造し、2両組み込むのが基本となっています…
が、5189F・5190Fに関しては、5号車サハ5580は新造車両であるものの、4号車デハ5480は、大井町線急行車両6000系車両を転用したものが組み込まれています。

そのため、5189F・5190Fの2編成は、

  • 6両時代からの在来車両
  • 増結用の新造車両
  • 大井町線6000系を転用した増結車両

と3種類の内装が混在する事となり、鉄道趣味的に大変面白い編成となっています。

これは、大井町線6000系7両編成化と、後の6000系2編成へのQシート車組込による車両捻出が関係しています。

2017年下期、2008年運行開始以降6両編成であった、大井町線急行が7両編成に増結されることが決まりました。その際に新たに6000系を1両新造し、増結されます。

その後、2018年より、大井町線急行6020系でQシートがサービス開始。
運行開始後2019年より、Qシートの予備車を確保するため、6000系2編成(6101F・6102F)にも、Qシートが新造され組み込まれることとなりました。

それにより、増結用に2017年に製造された、デハ6301・デハ6302が余剰。同車は営業運転から、わずか1年半で編成から外れたことになります。
余剰となった2両は帯を貼り替えられ、デハ5189・デハ5590として、5080系5189F・5190Fに組み込まれ、現在に至ります。

このデハ5189・デハ5590は、ここで話すと本記事の趣旨から外れるくらい、意外と奥が深いです。
同車が組み込まれている、5189F・5190Fの詳細は、この記事をご覧ください。

参考資料

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