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【致命的】相鉄かしわ台駅の入出庫に関する地味に痛い大きな欠点とは

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相鉄本線の終点である海老名の一つ手前の駅、かしわ台駅。
当駅には、相鉄の車両基地、車両工場であるかしわ台車両センターが併設されています。

車両基地が併設されている駅という事で、様々な理由で運行されている回送列車も多数発着する、運行上非常に重要な駅です。
この回送列車が多数発着するかしわ台駅は、列車運行管理上、地味に大きな欠点を抱えた配線の駅でもあります。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

須田 恵斗をフォローする

多数の回送列車が発着

このかしわ台駅には、車両基地があるため、入出庫する様々な回送列車が発着します。
ラッシュ時間帯には、大和駅止まりが回送となって、ホームの無い5・6・7番線に入線し、車両基地へ直接入庫する列車。
時間帯問わず、隣の海老名駅から回送されてきて、4番線から入庫する列車。上記2つとは逆の手順で出庫し旅客営業をする列車。※海老名方面回送は2番線から発着

厚木線厚木駅から出庫してくる回送列車など、一口に回送列車と言っても、様々な回送列車があるのがわかるでしょう。

また、相鉄車両の他、乗入先のJR東日本のE233系7000番台や、東急電鉄の車両なども入出庫し、構内で入換を行うので、見てて飽きることは無く、バラエティに富んで楽しいものです。

かしわ台の配線上の欠点と海老名駅の折り返し

下りホームから海老名方を見たもの

かしわ台駅は、島式ホームの2面4線の駅となっています。
一般的にこの規模の駅では、緩急接続や通過待ちが行われますが、当駅は車両基地が併設されているので、ダイヤ乱れ時を除いて、このような使われ方はされず、副本線(2・4番線)は専ら入出庫の発着に使われています。

番線方向線路行き先と列車種類
1番線下り本線海老名
2番線下り副本線回送
3番線上り本線横浜・羽沢横浜国大方面
4番線上り副本線回送・一部上り始発電車

このかしわ台駅は、写真をご覧いただくと分かるのですが、
上り線から下りホーム(1・2番線)への逆線入線、逆に上りホーム(3・4番線)から下り線への逆線出発ができない構造です。
つまり、海老名駅の折り返し時間の合間に、かしわ台駅ホームで待機ができないのです。

上記の通りかしわ台駅には回送列車が多数発着します。
特に隣にある終点駅:海老名駅が1面2線のみと、直通のダイヤの複雑性を考えると、時にキャパ不足となるために、折り返しの合間に待機のため運転される回送列車もあります。

そのため、かしわ台駅にやってきた回送列車は、4番線から方向転換し入出庫線へ、また折り返して2番線へ入線、2番線からようやく海老名方面へ再度出庫という形で、3回折り返さなければなりません。
かしわ台車両センター内へ入庫するので、他の列車の入換の妨げや、入出庫線から下り2番線へは上り本線と平面交差してしまいます。

また、3回折り返すという性質上、かしわ台駅に到着してすぐ折り返すという使い方ができないため、
海老名駅折り返し時間が30分程度無いと、使用することができない制約があります。

幸いにも2駅隣の相模大塚駅には9線の留置線が備わっており、
今年3月改正から土休日には、昼間に20分のわずかな時間ではあるものの、9線の内7線が埋まる凄まじい状況が見られるようになっています。

こちらも、日中の時間走らせない車両を長時間停め置いたり、海老名駅の折り返しの合間の待機にも使われています。

かしわ台駅を補完する形の相模大塚駅ですが、出庫時上り本線と平面交差はもちろん、
海老名から往復15分程度かかる事などから、海老名での折り返し時間が30分以上無いと、使用するのが難しい状態となっています。

画像はイメージです。

実際には乗務員の手配の都合はあるかもしれませんが、上記のかしわ台駅の配線上の問題から、
平日31Gは海老名16時59分に到着して、17時26分に各停西高島平行きとして折り返すまで、
海老名駅2番線にてなんと27分間も停車し、その間に4本もの電車が1番線を発着していきます。

平常時であれば何ら問題は無いものの、昨今のダイヤ乱れのリスクと相鉄のダイヤの複雑性やを考えると、ダイヤ乱れ時に折り返し順序の順番調整が難しくなります。

輸送指令が頑張って、いずみ野駅や大和駅Y線(引上線)等を上手く有効活用できたとしても、今後もこの欠点に地味に悩まされ続ける事でしょう。

おわりに

1面2線しかないのに、27分間も折り返し時間があると聞いたときは、とても驚きました。
2014年以前の、急行のみがひたすらやってくるダイヤであれば、走行距離調整で片付くので驚きはしませんでしたが、
今の複雑なダイヤと車両運用の制約を考えると、現場は大変なんだろうなと想像が付きます。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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