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【埼京線代走】相鉄12000系は池袋以北で、何回営業運転を行ったのか?

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2019年4月20日、当時開業が迫っていた相鉄・JR直通線に対応する車両、12000系がデビューしました。
この相鉄12000系は、2024年現在、定期運行では平日1本の池袋行きを除き、相鉄線内から新宿駅までの運行となっています。

基本的に、池袋駅以北の埼京線では使われませんが、2019年11月30日の相鉄・JR直通線開業以降、様々な事情から、定期運用外の埼京線池袋以北で運用されたことがあります。

※2021年改正~2023年改正まで、平日ダイヤにて板橋留置線までの回送運用がありましたが、営業運転では無いので除外します。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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過去に2回行われた池袋以北での営業運行

相鉄12000系は、結論から言ってしまうと、過去に2回、埼京線池袋以北で営業運行が行われています。
営業運行日は以下の通りです。

  • 2019年12月2日
  • 2021年10月9日

まず、2019年12月2日。この日は、相鉄・JR直通線発の平日ダイヤでの運行日。
当時、直通して早速、定期運行外の埼京線に入線したのかと盛り上がりました。

当時の状況としては、所定E233系運用の82ゥ(埼京線63運用)に、12000系12101×10が入った形。
12000系12101×10は、新宿~武蔵浦和を1往復、新宿~大宮を1往復する形となりました。

この運用は、かしわ台出庫後、海老名6時48分発の特急武蔵浦和行きとして運行。
武蔵浦和到着後は、862K各停新宿行きとして折り返し。
新宿駅到着後は、963K各停大宮行きとして走り、その後川越車両センターに入庫です。

12000系が代走した際は、963Kとして9時51分に大宮駅到着後。
1000K各停新宿行き(埼京線01運用)として、大宮駅を10時02分に発車し、新宿には10時42分。
そのままシームレスに車両交換をし、新宿10時55分発、135M相鉄線内特急新宿行き(94ゥ)として、海老名まで走り、かしわ台まで入庫しました。

海老名 :6時42分発3126:特急武蔵浦和羽沢横国:6時53分着相鉄82ゥ

埼京63ゥ
羽沢横国:6時54分発126M:各停武蔵浦和新宿  :7時53分着
新宿  :7時56分発4763K:各停武蔵浦和武蔵浦和:8時24分着
新宿  :9時05分着862K:各停新宿武蔵浦和:8時30分発
新宿  :9時08分発963K:各停大宮大宮  :9時51分着
~車両交換~
新宿  :10時43分着1001K:各停新宿大宮  :10時02分発埼京01ゥ
~車両交換~
羽沢横国:11時34分着135M:各停海老名新宿  :10時55分発相鉄94ゥ
海老名 :12時00分着3135:特急海老名羽沢横国:11時35分発

続いて、2021年10月9日。

この日は、12000系12102×10が、普段は夜間滞泊しない池袋電車区を出庫。埼京線41運用の内、早朝の埼京線2往復に就きました。
埼京線での運用後、新宿駅でシームレスに車両交換が行われ、相鉄線内に戻っています。

池袋4時30分発:441K各停赤羽行きとして走り、到着後折り返し、赤羽4時48分発:440K各停池袋行きとして運行。
池袋5時12分発:541K各停大宮行きとして走った後、大宮6時01分発:640K各停新宿行きに。

新宿駅6時42分到着後、6時44分着の相鉄線からの列車と着発番線を入替の上、シームレスに車両交換。
新宿6時58分発:221M相鉄線内各停海老名行きとして、相鉄線内に戻っています。

池袋  :4時30分発441K:各停赤羽赤羽  :4時38分着埼京41ゥ
池袋  :4時57分着440K:各停池袋赤羽  :4時48分発
池袋  :5時12分発541K:各停大宮大宮  :5時49分着
新宿  :6時42分着640K:各停新宿大宮  :6時01分発
~車両交換~
羽沢横国:7時37分着221M:各停海老名新宿  :6時58分発相鉄72ゥ
海老名 :8時13分着6221:特急海老名羽沢横国:7時41分発

定期運用の無い埼京線で営業運行した理由は?

2019年12月2日

こちらに関しては、大きな予兆なく、急遽E233系運用の代走に就きました。
代走理由ですが、運行当時、E233系ハエ113編成に不具合が見られるという情報がありましたが、真相に関しては不明です。

2021年10月9日

こちらは、代走運転が行われる2日前、10月7日に発生した千葉県北西部地震 (2021年)によるダイヤ乱れの影響で発生しました。

この地震は、

発生時刻22時41分頃
震源地千葉県北西部
最大震度5強

の大きな規模の地震です。

この地震により、東京都足立区では、東北地方太平洋沖地震以来10年ぶりに、震度5強以上の揺れを観測しました。
その他の東京23区や周辺地域でも、震度4を観測しました。

首都圏の鉄道では、ダイヤ乱れが発生したのはもちろん、日暮里舎人ライナーでは、舎人公園駅付近にて、脱線事故を起こしたのも記憶に新しいでしょう。

そのダイヤ乱れの影響で、代走を務めることとなった12000系12102×10が、池袋運輸区に入庫。
9日に、順繰りが乱れた埼京線・相鉄線直通系統の運用を立て直すため、早朝の埼京線の運用に入ったものと思われます。

今後、入る可能性はあるのか

相鉄線では、ダイヤ乱れや車両使用料の清算のため、E233系7000番台が相鉄横浜に入線したり、時にはいずみ野線に入線したりするなどの、定期運行区間外への入線が比較的多く見られます。

一方12000系は、そのような事が上記に2回以外起こったことがありません。

なぜ12000系の埼京線での運用代走がなかなか起こらないのかと言うと、

  • 埼京線が、りんかい線との結びつきが強い事
  • りんかい線に相鉄12000系を入線させることができないこと
  • 上記の理由から、埼京線運用に入れてしまうと、多くの運用がりんかい線に入線するため、すぐ車両交換が必要になる事

が挙げられます。

相鉄・JR直通線は、埼京線のE233系が使用されたり、旅客案内上は埼京線扱いとされていますが、基本的に新宿止まりです。
つまり、E233系7000番台の入出庫関連の平日6.5往復・休日6往復以外は、ダイヤ上は埼京線との結びつきはありません。

列車本数面、運用面共に、埼京線はりんかい線との結びつきが強い事から、下手に埼京線運用に入れれば、すぐにりんかい線に入ってしまい、早いタイミングで車両交換を行わなければいけません。
その車両交換も、思ったタイミングで行えるのかも、難しいところ…

相鉄・JR直通線運行距離の、相鉄とJR東日本の比率から、12000系を埼京線運用に入れてしまうと、車両使用料等の清算の収拾をつけるのが、難しくなることも考えられます。

結論としては、分かり切っているでしょうが、余程のダイヤ乱れが起こらない限りは、12000系が埼京線運用に入ることは無いでしょう。1年に1回見れればいい方です。

もし仮に埼京線のE233系が不足する事態に陥ったとしても、走行距離の清算や代走が容易なりんかい線車両を入れる可能性が高く、滅多なことで無い限り入線しないのは、過去の入線履歴からして察しが付くでしょう。

おわりに

12000系がバリバリ大宮や川越に入る世界線が見てみたかった…

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須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

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