2019年にJR東日本と直通運転を開始、来年2023年には東急電鉄等と直通運転開始が予定されている相鉄。
以前の相鉄は、路線距離と営業路線が少ないことから、運転系統も非常に単純でした。
しかし現在は、路線距離の割に列車種別がかなり豊富な路線となっています。
どのようにして、現在の種別構成になったのでしょうか?
列車種別増加の歴史
相鉄線は、1999年以前は急行(登場当初は準急)と各駅停車の2種別のみで、停車駅も現在の急行と同じく、横浜、二俣川より西は各駅に停まる形態となっており、非常にシンプルな構成でした。
その後、1999年にいずみ野線が湘南台まで全通するにあたって、星川と鶴ヶ峰(2019年以降は西谷)に停車する快速が運転されます。
それ以降、少しずつ列車種別を増やしていきました。1999年以降の列車種別の推移です。
【1999年2月27日以降】
- 急行 – 本線系統のみ
- 快速 – いずみ野線系統のみ
- 各駅停車
【2014年4月27日以降】
- 特急
- 急行 – 本線系統のみ
- 快速
- 各駅停車
【2019年11月30日以降】
- 特急 – JR直通と本線横浜発着
- 通勤特急 – いずみ野線系統のみ
- 急行 – 本線系統のみ
- 通勤急行
- 快速
- 各駅停車
かなりシンプルだったダイヤ構成
2014年以前は、どの電車も二俣川より先は各駅に停まり、急行は海老名発着・快速は湘南台発着と完全に固定されていたため、
横浜から二俣川以西への利用者は、種別を見るだけでどこ行きか分かる、非常にシンプルなダイヤ構成でした。
2014年4月27日のダイヤ改正にて、二俣川以西での通過運転を行う特急が海老名発着、湘南台発着共に登場し、それと同時に海老名発着の快速が登場しました。
その後、2018年12月8日のダイヤ改正で日中の本線系統の快速が消滅しますが、2019年11月30日のJRとの直通運転開始に伴い、海老名発着快速の日中の運転を再開します。
JRとの直通運転で複雑化
2019年11月30日に、念願のJRとの直通運転が行われるようになりました。
JR直通電車と横浜発着電車の接続のため、特急と快速は西谷に停車、急行は接続を行わないため、西谷は通過のままと、停車駅面でややこしくなっています。
直通運転開始と同時に、あまり目立つものではありませんでしたが、鶴ヶ峰と西谷に停車する通勤急行と通勤特急が、平日朝の横浜行きのみ運行されるようになり、
旅客営業区間がわずか38.1km、営業路線数がわずか3路線にも関わらず、6種別が走るようになりました。
感覚的には6種別以上
前述の通り、相鉄の種別は特急・通勤特急・急行・通勤急行・快速・各駅停車の6種別ですが、相鉄線ユーザーからすれば、なんとなく6種別以上の感覚です。
個人的な感覚で相鉄を走る電車を区分したものが以下の通りです。
- 本線特急
- JR直通特急
- 通勤特急
- 急行
- 通勤急行
- 本線快速
- いずみ野線快速
- 本線各停
- いずみ野線各停
- JR直通各停
と10種類に分類ができました。
と言っても、横浜に行く際にJR直通電車に乗ったら、二俣川か西谷で乗換と言う感覚で乗れるのでそこまで深く考えて乗ることはありません。
また住んでいる場所によって、そこの感覚は多少変わってくるものだと思います。
個人的にバラエティー豊かになったと実感するのは、JR直通電車の種別表示が各停・特急問わず緑文字で表示されているところです。
種別表示の色が異なるのと、西谷より先は横浜方面に向かわないため、種別がより増えたかのように感じるのでしょう。
東急直通電車も、本線系統とは別の表示をするのかが、非常に気になるところです。
おわりに 急行の安心感
どの駅からも乗り換えなし or 西谷か二俣川で乗換でほとんどの事がこなせるダイヤ設定のため、
そこまで深く考える必要もなく乗車できますが、こうやって深く考えてみると、多くの系統が走っていることを実感できます。
そして、特急の登場や直通運転の開始等によって、目まぐるしく変化する相鉄線で、いつまでも停車駅が変わらない急行電車に安心感を覚えますね。
来年3月の東急電鉄等との直通運転開始で、どのように本線・いずみ野線の運転形態が変化するのか、僅かながら不安はありますが楽しみです。
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相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)
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