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【相鉄・東急直通線】西谷駅の引上線が使われる可能性を考える

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みなさん、こんにちは。相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。

2023年3月に開業を予定している相鉄・東急直通線。あと1年ということで、多くの方から注目を集めています。

すでにJR線を通して都心へ乗り入れている相鉄線が、さらに複雑な東急の運転系統に乗り入れるということで、多くの方がダイヤの予測をしているかと思いますが、あまりに複雑なため予測は困難を極めています。

今回は、直通後の都心方面と従来通りの横浜方面の電車の流れを、分岐駅の西谷駅の視点から考えて行こうと思います。

具体的な時刻や運転系統の予測ではないので予めご了承ください。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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JR線直通時に西谷に設置された設備 引上線

早朝の西谷止まりが引上線に入った様子

2019年11月30日、待望の相鉄・JR直通線(相鉄新横浜線:西谷~羽沢横浜国大)が開通しました。

分岐駅となる西谷駅のホームは、外側のホーム1番・4番線が直通線、内側のホーム2・3番線が横浜方面の本線という構造。

そして、二俣川・海老名方には引上線が本線に挟まれる形で新設、シーサスクロスによる分岐で、引上線から直通線と本線の両方に、車両が入換ができる構造になっています。

ですが、JR直通線が開業以降に引上線が使用されているのは、早朝の羽沢横浜国大発西谷行き(当駅止まり)と、深夜の西谷発(当駅始発)羽沢横浜国大行き、それに関連した送り込み回送列車の6往復と、
相鉄線内での輸送障害時の折り返し運転のみでしか活用がされていません。

東急との直通後、どのような形で西谷始発が設定されるのか考えてみましょう。

ポイントは運行本数と直通電車の行き先

結論から言うと、朝ラッシュ時は行き先や本数が未知数ながら少なくとも設定、日中以降は西谷~横浜間の各駅停車が毎時2本設定されると見込んでいます。

乗り入れ方面朝ラッシュ時日中・夕方
東急線方面(予定)10本4本
JR線方面(現在)4本2本~3本

相鉄新横浜線方面の予定本数です。JR線方面は現在の運転本数を基準に考えます。

朝ラッシュ時は、少なくとも新横浜線へ入る列車が合計14本、日中以降は合計6本~7本ということが分かります。

現在の朝ラッシュ時間帯の二俣川~西谷駅間の運行本数は1時間当たり28本、もし開業後に折り返しがなかった場合は、JR直通の4本を含めて、単純計算で半数が都心方面へ直通することになります。

都心方面の乗り入れが拡大しても、鶴ヶ峰以西の本線といずみ野線から、横浜方面の需要が一定数残るので、単純計算で14本が優等列車として横浜へ行く形と仮定します。

そうすると、西谷~横浜間の各駅停車(2022年現在ピーク時:8本/1h)が無くなるので、そこを西谷始発横浜行きとして運行すると考えられます。

もしそのような形となった場合は、横浜行きは、優等が14本と各駅停車が8本の合計22本で、現状の24本より2本少ないです。
その2本を補うとしたら、西谷始発横浜行き優等列車の設定もできなくは無さそうですが、乗務員や車両本数の都合で、そのまま減便する可能性が高そうです。

そして、新横浜線東急線方面の西谷始発電車の設定ですが、相鉄線内の折り返し設備や整理の都合を考えると、1時間2本~4本程度設定させるでしょう。

そこを踏まえると、横浜行き各駅停車が全て西谷始発になる可能性は低いと思います。

もしそうなった場合は、鶴ヶ峰以西からの各駅停車と西谷始発の各駅停車で、相互に接続を取る可能性が高そうです。

話が長くなったので整理すると

  • 横浜行き各駅停車の内、半数~7割程度が西谷始発
  • 新横浜線東急線方面が、1時間当たり2本~4本設定される
  • 横浜方面の減便の可能性を考えると、西谷始発横浜行き優等列車設定の可能性は低い

といった形で見込んでいます。

相鉄・東急直通線は、非常に複雑な運転系統や東急線内でのダイヤサイクルの変化が未知数なところもあり、はっきりと断定することが困難となっています。

なので半分、私の願望だと思ってください。


現在の日中のダイヤ

  • 特急 横浜~海老名  2本(西谷でJRからの各停接続)
  • 快速 横浜~海老名  4本
  • 各停 JR新宿~海老名 2本(西谷で横浜からの特急接続)
  • 各停 横浜~湘南台  6本

二俣川~海老名間(本線)は1時間あたり8本、二俣川~湘南台間(いずみ野線)は1時間あたり6本の運転という形です。

日中のダイヤですが、JR直通2本と東急直通4本の計6本が、西谷で折り返しをせずにそのまま海老名・湘南台方面へ向かうものと考え仮定します。

東急直通の内、2本が特急として海老名まで向かい、2本が湘南台まで各停で直通すると考えると、
二俣川~海老名間(本線)は2本増の10本運転、いずみ野線方面は現在と同じ本数6本となるのです。

そうすると、湘南台発着の各停の内2本を置き換える形となるので、その分の各駅停車を西谷始発・止まりにし、西谷で接続を取る形になると思われます。

夕方ラッシュ時は、詳しい予想が立てられないのですが、東急からの本数が4本となっているので、横浜からの各駅停車のうち、4本を西谷止まりにして置き換える形になる可能性があります。

上記を踏まえた日中の予想ダイヤ

種別・行き先別

  • 特急 横浜~海老名  2本(西谷でJRからの各停接続)
  • 特急 東急線~海老名 2本(西谷で横浜からの快速接続)
  • 快速 横浜~海老名  4本
  • 各停 JR新宿~海老名 2本(西谷で横浜からの特急接続)
  • 各停 東急線~湘南台 2本(西谷で横浜からの各停西谷止まり接続)
  • 各停 横浜~湘南台  4本
  • 各停 横浜~西谷   2本(西谷で東急からの各停湘南台接続)

区間別

  • 横浜~西谷  計12本 各停6本 快速4本 特急2本 
  • 西谷~二俣川 計16本 各停8本(横浜4・JR2・東急2) 快速4本 特急4本(横浜2・東急2)
  • 二俣川~海老名 計10本 各停2本(JR2) 快速4本 特急2本(横浜2・東急2)
  • 二俣川~湘南台 計6本  各停6本(横浜4・東急2)

ラッシュ時よりは予想が立てやすいとはいえ、これは現状のダイヤを極力いじらないように考えたものです。

日中時、そして夕方ラッシュ時も大きくテコ入れをして、海老名行きや大和止まりにして、純粋に増発するという可能性も否定できなくはありません。こちらも半分、私個人の願望だとお考え下さい。

おわりに 西谷始発の設定は確実

どの時間帯においても、はっきりとした予想が立てられないのですが、都心直通電車と横浜方面の需要と列車本数のバランスを考えると、どのような形であれ西谷始発が設定される可能性はかなり高いです。

いままで、ほとんどなかった西谷始発が多数設定されるのは、東急との直通運転と比べれば地味ですが、子供のころから相鉄線を見守ってきたものからすれば、大きな変化です。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

参考文献↓

~神奈川県央地域及び横浜市西部から東京・埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの形成~

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この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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