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相鉄・JR直通線は、なぜ新宿駅5・6番線を発着しないのか?

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2019年11月30日に開業した、相鉄・JR直通線。
朝の時間帯を除き、相鉄線海老名駅とJR線新宿駅を結ぶのが基本となっています。

相鉄・JR直通線の新宿駅発着ホームは、折り返し時は2番線、夕方以降は混雑分散のため3番線からの発着です。
相鉄・JR直通線は、新宿駅からの利用も少なく、逆方向のJR埼京線新宿折り返し電車の兼ね合いも考慮して、新宿駅5・6番線発着でもいいのでは?という意見もあります。

なぜ相鉄・JR直通線は、5・6番線を発着しないのでしょうか?

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

須田 恵斗をフォローする

新宿駅5・6番線ホームとは?

新宿駅5・6番線ホームは、埼京線・湘南新宿ライン北行ホームと、中央線快速上りホームの間に位置する特急専用ホームです。

JR新宿駅で一番最後にできた事や、設置スペースの都合から、同駅で最も南にホームが位置しています。
そのため、ホーム南端から代々木駅までの距離は約100m程度です。

ホームが最も南の外れた位置にあるため、南改札が位置する橋上駅舎から直接アクセスすることができない不便で遠いホームとなっています。
地下改札口からアクセスする場合、直接は行けるものの、3・4番線と7・8番線の間にある通路を100mほど歩いた先で、ようやくホームに上がる形となります。

続いて、この新宿駅5・6番線を発車する特急列車を紹介します。

  • 成田エクスプレス
  • 湘南(平日)
  • 踊り子(土休日)
  • サフィール踊り子(土休日)
  • 東武線直通特急
    1. スペーシアきぬがわ(土休日)
    2. きぬがわ
    3. スペーシア日光
    4. 日光(土休日)

新宿駅5・6番線は、3方面8列車と多種多様な列車が発着。
成田エクスプレスを除き、行楽地向けのため、朝夕を中心に集まってくるのが分かります。

また到着便のみですが、平日朝に高崎線の特急あかぎ6号がやってきます。

5・6番線ホームを発着しない理由

さて本題である、相鉄・JR直通線は、なぜダイヤ乱れ時を除いて、新宿駅5・6番線を発着としないのでしょうか?

理由として以下の3つが挙げられます。

  • 5・6番線が特急専用ホームであること
  • 新宿駅発車時に、平面交差が発生すること
  • 各方面への特急列車が多数発着し、ダイヤの調整が難しいこと

① 5・6番線が特急専用ホームであること
こちらは、そのままの通りです。
相鉄・JR直通線は、普通列車であるため、特急専用ホームから発車すると、新宿から乗車される方への案内が難しくなります。
5・6番線のアクセスがしづらい事も、理由に挙げられるかと思います。

② 新宿駅発車時に平面交差が発生すること
こちらもそのままの通りです。新宿駅5・6番線は、山手貨物線北行ホーム、3・4番線の西側に位置しています。

そのため、東側を走る南行方向から、5・6番線を発着する際、北行線路と平面交差を起こしてしまいます。

それが本数が少なく、1時間当たり1本~3本程度で済む特急列車であれば、さほど問題でありませんが、そこに1時間当たり2本~4本が加わるとなると、話は別です。

山手貨物線には、湘南新宿ライン・埼京線の電車も多数発着しており、平面交差の回数が増えると、ダイヤ構成上の大きなネックとなるのは、想像に容易いでしょう。

③ 各方面への特急列車が多数発着し、ダイヤの調整が難しいこと

5・6番線を使う特急列車は、清掃作業やダイヤ構成の都合から、基本的に折り返し時間が20分以上と長くなります。

例えば、日中の成田エクスプレスの折り返し時間は、25分~28分のようです。
そのため、どちらかのホームに、成田エクスプレスがほぼ占有している状態となります。

また前述の通り、朝夕には行楽地方面の特急も多数発着し、車両基地へ回送されるとはいえ、20分以上5・6番線に在線しています。
※池袋発着の特急踊り子号を除く

そのため発着本数の割に、ほとんどの時間に何かしらの列車が居るため、20分間隔~30分間隔でやってくる相鉄・JR直通線を発着させる余裕は無いというのが分かるかと思います。

日中の時間帯は、なんとか発着させられそうですが、行楽特急・通勤特急「湘南」も発着する夕方時間帯は、

  • 折り返し時間10分以上
  • 20分間隔で運転

のため、特急ホームに入れることが出来ないというのが、想像にかたくありません。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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