5号車と8号車の座席配置が、ロングシートとボックスシートを組み合わせた、セミクロスシートとなっている新7000系7755×10、8000系、9000系。
相鉄の車両は、20m車体4ドアという事もあり、試験採用となった7755×10は、JR東日本のE217系やE231系などに代表される、一般形4ドア車セミクロスシートのパイオニア的存在となっています。
今回は、その相鉄のセミクロスシートについて振り返っていきます。
セミクロスシート車のはじまりと増備
相鉄のセミクロスシート車の登場から、今に至るまでをざっと振り返ってみましょう。
相鉄のセミクロスシート車は、1989年に落成した新7000系7755×10の5号車・8号車に試験採用された事が始まりです。
このセミクロスシートの採用で、1両当たりの着席定員が54名から60名に増加。
普段とは異なる座席や、当時着席ニーズが高まっていたことから、好評を博しました。
新7000系の次世代の形式、8000系(1990年デビュー)、9000系(1993年デビュー)では、新7000系と同じく5号車と8号車に、セミクロスシートが本格採用されました。
9000系最終編成 9707×10製造終了後のセミクロスシートの陣容は以下の通りです。
- 新7000系…1編成
- 8000系……13編成
- 9000系……7編成
合計21編成
その後、2004年3月、8000系8707×10が、湘南台駅にて保線車両と正面衝突し廃車(除籍は2006年)。
徐々に変化していく座席
2008年以降は、8000系の一部編成に、内装リニューアル工事が実施され、袖仕切りの設置や、ボックスシートを含め10000系・11000系と同様のモケットに交換されました。
また、その他の車両もつり革の交換や、手すりの増設が行われ、車内の印象が変化しています。
セミクロスシートに関して、動きが起き始めたのが、2015年10月。
8712×10の8号車(モハ8136)に、本革製のシートが試験的に搭載されるようになりました。
試験期間は、2015年10月~2016年1月頃の3か月間です。
この本革製シートの試験が、現在の9000R系(9000系YNB車)の本革製ボックスシートの採用に繋がります。
YOKOHAMA NAVYBLUEの登場と、廃車の本格化
2016年4月10日、YOKOHAMA NAVYBLUE第一弾として、9000R系がリニューアルデビュー。
9000R系では、5号車・8号車のボックスシートが残され、写真のような、個室感のある贅沢な座席となっています。
9000R系は、2015年から2019年までの間に、7編成中6編成に施工され、相鉄線のある種の名物となっています。
一方、都心直通用車両20000系列と12000系が、2018年と2019年に立て続けにデビュー。
これにより、既存車両の置き換えが本格的にスタートします。
セミクロスシート車の廃車第一弾は、2020年1月下旬、初のセミクロスシート車7755×10でした。
同年3月下旬には、8000系8702×10が廃車。
立て続けに12月には、9000系で唯一、YOKOHAMA NAVYBLUEにリニューアルされなかった9701×10が廃車となりました。
その間、2020年3月に、8709×10が8000R系化されます。
8000R系では、本革製モケットの採用がされず、ボックスシートもロングシートと同じモケットとなります。
とはいえ、8000系ボックスシートの特徴である、革のヘッドレストは健在です。
その後、20000系・21000系が順次投入され、8703×10・8701×10・8705×10・8706×10の順で廃車が進み、2022年1月以降に、セミクロスシート車は現在の
- 8000系……1編成
- 8000R系…5編成
- 9000R系…6編成
合計12編成の陣容となります。
まとめ 21編成中9編成廃車、現在12編成在籍
形式 | 製造数 | 2022年以降 の在籍数 | 概要 |
---|---|---|---|
新7000系 | 1編成 | 0編成 | 経年廃車 |
8000系 | 13編成 | 6編成 | 1編成事故廃車、6編成経年廃車、1編成YNB化 |
9000系 | 7編成 | 6編成 | 1編成経年廃車、残存全6編成YNB化 |
2001年~2004年:21編成在籍。9編成廃車し、2022年1月以降:12編成在籍
相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)
掲載日 | コらム |
---|---|
2024年5月14日 | 東急、「導入から20年超え」車両のリニューアル実施へ 対象車両や内容は? 広報に聞く |
2024年5月4日 | JRの通勤型車両を使う「特急」「急行」が!? 直通路線をゆくE233系の「花形運用」 |
2024年3月10日 | 相鉄10000系、始動する「リバイバルプロジェクト」 2種類の復刻カラー実現なるか!? 【復刻決定おめでとう!!!】 |
日付 | イベント |
---|---|
7月25日(木)より | ゆめが丘駅副名称「ゆめが丘ソラトス」設定・ソラトス改札口 供用←new |
7月25日(木)より発売 | 相鉄 ゆめが丘ソラトス開業記念入場券 発売 |
7月25日(木)~8月15日(木) | 相鉄 ゆめが丘駅 ゆめきぼ切符キャンペーン 開催 |
7月21日(日)より | 相鉄・JR直通線、渋谷駅新南改札移転(新駅舎供用開始)←new |
7月28日(日) | 相鉄本線和田町駅 ホームドア 運用開始(上下線とも) |
7月7日(日)販売 | 相鉄 星川みほし アクリルスタンド 販売 |
7月7日(日)~7月31日(土) | 相鉄 星川みほし バースデー記念ミニラリー |
7月6日(土)販売 | 相鉄 そうにゃん手ぬぐいなど 販売 |
7月6日(土)~9月1日(日) | 相鉄 夏のそうにゃんスタンプラリー2024 |
5月18日(土)~11月下旬 | 相鉄10000系旧塗装・赤塗装復刻ラッピングを運行 |
5月14日(火)より当面の間 | 東急 5050系 新幹線デザインラッピングトレイン 運転 |
4月27日(土)より発売 | 相鉄 12000系プラレール 販売 |
4月1日(月)より | 横浜駅・二俣川駅に副駅名を設定 |
3月21日(木)~来年3月頃 | 相鉄 11代目そうにゃんトレイン 運転【運行中!】 |
3月4日(月)より当面の間 | 東急3020系 新幹線デザインラッピング運行【運行中!】 |
掲載日 | ニュース |
---|---|
2024年5月13日 | 東急、新丸子駅をリニューアル 2026年上期に竣工予定 |
2024年3月18日 | 東急東横線・目黒線・新横浜線 日吉駅の天井をリニューアル |
2023年11月6日 | 相鉄、海老名駅改良工事の今後のスケジュールを発表 2025年上期に新改札口を供用開始へ |
2023年4月18日 | 相鉄ゆめが丘駅のリニューアル工事、2024年夏ごろに完成 |