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【結局何線なの?】相鉄・JR直通線はどこからJR埼京線なのか?

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2019年11月30日に開業した相鉄・JR直通線。

この路線では、相鉄側はオリジナルの新型車両12000系が投入された一方、JR東日本側は既存車両である埼京線のE233系7000番台が投入されています。
また運行区間の内、大崎~新宿間は、りんかい線と直通する埼京線電車と走行区間が被る事から、車両の行き先表示機には、埼京線直通と表示がされています。

埼京線と聞くと、少し鉄道に詳しい方なら「半分近くの列車が新宿より北を走る電車」というイメージで、
基本的に新宿より南を走る相鉄・JR直通線が、埼京線と案内されるのは少し腑に落ちないという方も居るでしょう。

様々な路線やルートを通り、様々な案内がなされる相鉄・JR直通線はどこから埼京線なのか?考察していきましょう。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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列車番号の扱いは?

みなさんが使う列車には、列車番号と呼ばれる業務に携わる方が識別するための番号が、走行する全ての列車に割り当てられています。

そして種類に応じ、番号の末尾にはアルファベットが割り振られており、基本的に電車列車は”M”、気動車列車は”D”のように割り振られています。

首都圏は数えきれないほど多くの列車が走っているため、運転系統や種別ごとに末尾が決められています。
そこで、新宿~羽沢横浜国大の間で同じ線路を走る系統の、列車番号末尾をまとめ、そこから考察していきます。

運転系統種類末尾
埼京線・川越線
りんかい線
(直通列車は全区間)
各駅停車K
快速F
通勤快速S
横須賀線全列車S
湘南新宿ライン全列車Y
相鉄線直通電車新宿までM

表をご覧いただくと、埼京線・りんかい線、横須賀線、湘南新宿ラインには、
末尾のみで瞬時に識別ができるよう”M”以外が割り当てらている一方、相鉄線直通電車には、通常の電車列車と同じ”M”が割り当ています。

つまり、埼京線とは異なる末尾となっているのがわかるでしょう。
そういう点では、相鉄・JR直通線は、列車番号上では新宿まで埼京線ではないことがわかります。

朝には、新宿以北を運転する相鉄線直通電車がありますが、
その場合は新宿を境に、相鉄線直通仕様から埼京線仕様、その逆に変えられます。

また埼京線内通勤快速の場合、武蔵小杉~西大井間で末尾”S”が横須賀線と被ってしまいます。

駅での案内は?

首都圏のほとんどの駅には、種別、行先、発車時刻を表示する発車標(発車案内)が、電光掲示板や液晶ディスプレイによって表示されています。

大崎~新宿~池袋間では、湘南新宿ラインと埼京線・りんかい線直通が、
同じ線路・ホームを走行するにもかかわらず、方面や経路が大きく異なる事から、コンコース内側の案内は分かれています。

相鉄・JR直通電車は、湘南新宿ラインと埼京線が走行する大崎~新宿間では、埼京線枠の表示器で案内がされ、武蔵小杉・西大井の系統名表示は、埼京線のナンバリングが無いのにも関わらず「湘南新宿ライン」ではなく「埼京線」と表示がされています。
下り海老名方向は、新宿以南の全駅で「相鉄線」と系統名が案内表示されています。

駅の案内放送は、大崎から新宿では、系統名は言わず種別・行き先を案内(湘南新宿ライン・埼京線も同様)、武蔵小杉・西大井は「埼京線」ではなく「埼京線直通」と案内されます。
下り海老名方向は、全駅で「相鉄線直通」と案内がなされます。

区間上り表示枠上り放送下り表示枠下り放送
武蔵小杉・西大井埼京線埼京線直通相鉄線相鉄線直通
大崎~新宿無し川越・埼京線
(方面表示は相鉄線)

つまり、旅客案内上では、大崎~新宿間は埼京線となります。

列車番号上では埼京線ではありませんが、朝の時間帯に、相鉄線から新宿以北の埼京線へ直通する列車があるため、
案内を合わせて利用者が混乱しないために、埼京線扱いになっていると考えられます。

列車の行先表示器の表示は?

列車前面や側面の行き先表示上はどうでしょうか?
相鉄12000系とE233系7000番台では、LED表示器をフル活用し、種別・行先の他、直通先を表示するようにしています。

また、走行位置に応じて、自動的に表示内容が細かく変わる優れものです。

そこで、相鉄直通電車の新宿方面行きの表示を表にまとめました。

直通表示
相鉄線内JR埼京線直通
羽沢横浜国大埼京線直通/埼京線内(種別)
武蔵小杉埼京線直通/埼京線内(種別)
西大井埼京線直通/埼京線内(種別)
大崎埼京線
恵比寿埼京線
渋谷埼京線

西大井までは埼京線直通と表示され、大崎からは埼京線と表示がされます。
つまり、列車の行き先表示器では、駅発車標と同様、大崎以北が埼京線扱いのようです。

朝の新宿以北を直通する列車の内、埼京線で快速・通勤快速として運転される列車は、大崎で各駅停車から快速・通勤快速に表示が切り替わります。

大崎より前で、快速・通勤快速として案内すると、西大井を通過する湘南新宿ライン快速・特別快速と混乱する恐れがあるため、そのような扱いがされていると考えられます。

逆に大崎より先の新宿で変えてしまうと、りんかい線からの直通電車と異なる案内となり、大きな混乱を招く恐れがあります。

車内案内器のナンバリング表示は?

相鉄・JR直通線の12000系・E233系7000番台には、停車駅や駅構内の案内を、視覚的にわかりやすく行う液晶ディスプレイ(LCD)が搭載されています。

液晶ディスプレイでは、次駅案内を行う際に、駅ごとに割り当てられたステーションナンバーを表示し、分かりやすいようになっています。

ここで、相鉄・JR直通線で使用されるナンバリングと3レターをまとめ、そこから考察していきます。

  • SO = 相鉄線
  • JO = 総武・横須賀線
  • JS = 湘南新宿ライン
  • JA = 埼京線
  • R = りんかい線
羽沢
横浜国大
武蔵小杉西大井 大崎 恵比寿 渋谷 新宿
ナンバリングSO51JO15
JS15
JO16
JS16
JY24
JA08
R08
JS17
JY21
JA09
JS18
JY20
JA10
JS19
JY17
JA11
JS20
相鉄直通電車が使う
ナンバリング
SO51JS15JS16JS17
JA08
JA09JA10JA11
3レターMKGOSKEBSSBYSJK

羽沢横浜国大は相鉄管理のため、JR線からやってくる際にも、相鉄のナンバリングがそのまま使用。
武蔵小杉、西大井は、同じ経路を走行する湘南新宿ラインのナンバリングが使用されています。
大崎から先は、JR側が同じ車両を使う事もあり、埼京線のナンバリングが使用されています。

結論としては、こちらも同様、大崎以北が埼京線ということになります。

なぜ埼京線のナンバリングがそのまま割り当てられてないかと言うと、
埼京線(JA08~JA26)は高頻度で直通運転を行っている、東京臨海高速鉄道りんかい線(R01~R08)と続くようにナンバリングが割り振られており、
もし埼京線のナンバリングを振ってしまうと、枝分かれをするような形になり混乱する恐れがある事が考えられるからです。

また、ナンバリングが過剰に設定されるのを防ぐため、独自のナンバリングは避けたものと見られます。

まとめ

列車番号新宿以北
駅案内表示武蔵小杉以北
放送は大崎以北
行き先表示大崎以北
車内表示大崎以北

列車管理上は新宿以北が埼京線、旅客案内上は大崎以北が埼京線ということになります。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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