記事内に広告が含まれています。

【仮線に切替】相鉄本線・鶴ヶ峰駅付近地下化工事の進捗状況【最新版】(2024年6月下旬取材)

この記事は約5分で読めます。

相模鉄道では、相鉄本線鶴ヶ峰駅付近の踏切渋滞および地域寸断を解消するため、西谷~二俣川間の内、2.8kmを地下化し、合計10カ所の踏切を廃止する連続立体交差事業が、2022年度から2033年度にかけて行われています。

今回は、二俣川駅の散策と鶴ヶ峰~西谷間を歩き、線路や周辺がどのように変化しているのかを、実際に目で見て確かめてきました。

地下化工事に向けて仮線への切り替えが行われていますので、その様子もご確認ください。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

須田 恵斗をフォローする

二俣川駅付近線路切り替え

ビフォー(2024年4月23日撮影)

アフター(2024年6月26日撮影)

2023年3月18日ダイヤ改正を以て使用を停止した二俣川駅5番線(引上げ線)ですが、6月22日始発を以て、線路切り替えが行われ、下り仮線となりました。

二俣川駅下りホームから撮影した際の構図です。仮線への切り替えにより、編成後方が写るようになりました。

二俣川方の切り替えでは、やや急なS字カーブとなっているため、65kmの速度制限が掛かっています。
また引き上げ線部分では、25mレールが採用されているため、騒音と揺れが大きくなっています。

今回切り替わった5番線を流用した仮線は、工事事務所の告知板によると”仮仮線”と記載がされており、工事の進捗により、また別の仮線が敷設され、そちらに切り替えられるものと思われます。

仮線切替により、数m分上り線側に近づく形となりましたが、二俣川駅手前の閉塞信号機は、従来の物がそのまま使用されているようです。
なお旧本線の架線は切り替え後、画像の通り、すぐに撤去されています。

この画像の立ち位置である現行道路が、将来の下り線となる予定のため、工事の進捗に応じ、この信号機の移設が行われる可能性は高そうです。

ビフォー(2024年4月23日撮影)

アフター(2024年6月26日撮影)

横浜方の仮線切替地点にやってきました。
ちょうどカーブに差し掛かる地点のため、二俣川方と異なり、シームレスに切り替わります。

鶴ヶ峰駅バスターミナル通路切り替え(7/2)

鶴ヶ峰駅北口より徒歩3分くらいの所にある、鶴ヶ峰バスターミナル。
周辺道路(水道道)の混雑緩和と最寄り幹線道路である国道16号より、鶴ヶ峰連立の工事車両をスムーズにアクセスされるために、バスターミナル経由で行けるように改造工事が行われています。

従来の鶴ヶ峰駅側歩行者通路を、工事用車両の通路とするため、代替歩行者通路の整備が急ピッチで行われていました。

この代替歩行者通路は、セブンイレブン横浜鶴ヶ峰駅北店を挟んで反対側に設置され、7月2日より供用が開始されました。

ビフォー(2023年8月29日撮影)

アフター(2024年6月26日撮影)

従来の歩行者通路の様子です。工事用車両と重機とを通せるように、樹木が伐採されています。

ビフォー(2023年8月29日撮影)

ビフォー(2023年4月23日撮影)

アフター(2024年6月26日撮影)

2024年4月1日を以て移設された、バスターミナル内の公衆トイレですが、旧トイレの解体が確認されています。

帷子川親水緑道に仮囲い設置と通路切り替え

相鉄本線鶴ヶ峰駅北側には、帷子川の旧河川敷を整備して作られた公園、帷子川親水緑道があり、鶴ヶ峰駅から徒歩5分でアクセスすることが出来ます。
横浜市内有数の自然を堪能できるスポットという事もあり、旭区を中心とした、横浜市民の憩いの場となっています。

現在行われている相鉄本線の地下化工事では、作業スペースの確保ならびに、駅前後にあるカーブ・S字カーブの緩和のため、鶴ヶ峰駅付近は現在線よりやや北側に移設され、大規模工事ヤードも駅北側に設置されています。

その関係で、帷子川親水緑道も活用し工事が行われており、公園内にも変化があらわれています。

鶴ヶ峰駅側より親水緑道に入るとすぐ、鶴ヶ峰駅北側作業ヤードの仮桟橋が現れます。

作業ヤード付近では、伐採工事も行われるため、6月10日よりアスファルト舗装の仮通路に切り替えが行われています。

相模鉄道本線鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業パンフレットより引用

先ほどの仮桟橋の高さをご覧いただくと分かる通り、この帷子川親水緑道は、鶴ヶ峰駅付近と約15mもの高低差があります。

地下化後の鶴ヶ峰駅コンコースは、帷子川親水緑道付近直下に設置される事から、地下化後の相鉄本線は、地下約30mの所を走るようになります。

そのため、現在の西谷駅~鶴ヶ峰駅間は、下り列車から見た場合、大半の区間が上り勾配となりますが、地下化後は駅本体が深い場所になるため、大半の区間が下り勾配となります。

現在の鶴ヶ峰駅~二俣川駅間も、下り列車から見た場合、現在線の大半の区間が緩めの上り勾配となっていますが、
地下化後は、駅間が1.8kmとやや長い距離であるにもかかわらず、半分以上の区間が急な勾配となります。

6月10日10時を以て、帷子川親水緑道にある休憩所「あずま屋」は、当面の間、利用停止となりました。

なお、作業ヤード付近以外は、これまで通り、自然を楽しめるようになっています。
相鉄沿線に遊びに来た際は、ぜひいらしてください。

西谷変電所付近ヤード

ビフォー(2024年4月23日撮影)

アフター(2024年6月26日撮影)

西川島橋付近より、西谷変電所付近の作業ヤードを覗いた様子です。

「成幸利根」と書かれた大型杭打機(三点式パイルドライバ)の設置が確認できます。

すぐ隣にある緑と黒の大型クレーンは、パイルドライバ本体を組み立てるためのもので、後日確認したところ、撤去されていました。

参考文献・参考資料

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

須田 恵斗をフォローする

相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

タイトルとURLをコピーしました