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相模鉄道のように旧国名を冠した鉄道会社はどれくらいあるのか?

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鉄道路線を運営する会社である鉄道会社。他業種と同じく様々な会社名が付けられますが、運営路線の地域や地名に関連する名前が、基本的には使われます。

始発や終点となる地域の名前を冠した会社や、その両方から取った名前を取った会社、運営路線が走る地域名、地方名から名前を取った会社など様々です。

相鉄の愛称で親しまれている「相模鉄道」は、名前の通り、同路線が走る神奈川県の大半の部分の旧国名「相模」から取られています。

相模鉄道と同じように、旧国名を冠した鉄道会社は、どれくらいあるのでしょうか?
なんとなく気になったので、調べてみましたので、ご覧ください。

旧国名が会社名に使われている鉄道会社

では早速、旧国名が名前に使われている鉄道会社名を列挙していきましょう。
今回の条件は以下の通りです。

  • 2024年3月時点で現存する第一種鉄道事業者または第二種鉄道事業者である事
  • 旧国名または旧国名の別称がそのまま使われている事
    • 例:上野国→上毛、信濃国→信州
  • 会社の名前の一部、もしくは全部に使われている事
  • 旧国名を由来としていても、二つの国から取った名前は除外
    • 例:上信電鉄(上野国と信濃国)、肥薩おれんじ鉄道(肥後国と薩摩国)
  • 旧国名を由来としていても、旧国名の一部を取った名前は除外
    • 例:西武鉄道(武蔵国の西)、東武鉄道(武蔵国の東)
会社名旧国名(現都道府県名)
上毛電気鉄道上毛野国→上野国(群馬県)
ひたちなか海浜鉄道常陸国(茨城県)
相模鉄道相模国(神奈川県)
伊豆箱根鉄道伊豆国(静岡県)
伊豆急行伊豆国(静岡県)
遠州鉄道遠州→遠江とおとうみ国(静岡県)
えちごトキめき鉄道越後国(新潟県)
しなの鉄道信濃国(長野県)
えちぜん鉄道越前国(福井県)
のと鉄道能登国(石川県)
伊賀鉄道伊賀国(三重県)
伊勢鉄道伊勢国(三重県)
京都丹後鉄道丹後国(京都府)
近江鉄道近江国(滋賀県)
紀州鉄道紀州→紀伊国(和歌山県)
伊予鉄道伊予国(愛媛県)
土佐くろしお鉄道土佐国(高知県)
とさでん交通土佐国(高知県)

旧国名または旧国名の別名を由来とした鉄道会社は、全国に18社あることがわかりました。

中小私鉄はもちろんですが、第三セクター鉄道会社(並行在来線、赤字転換路線両方含む)も、意外と多い印象を受けます。

純粋に旧国名のみを冠した鉄道会社

伊予鉄道700形

上記では、旧国名の別称を用いた鉄道や、えちごトキめき鉄道や京都丹後鉄道のように、旧国名の前後に別の単語や地名などが含まれている鉄道も含めていました。
ここで、純粋に旧国名のみを冠した鉄道会社のみを列挙してみましょう。

  • 相模鉄道
  • 伊豆急行
  • しなの鉄道
  • えちぜん鉄道
  • のと鉄道
  • 伊賀鉄道
  • 伊勢鉄道
  • 近江鉄道
  • 伊予鉄道

漢字で旧国名を冠したのが6社、ひらがなで旧国名を冠したのが3社、合計で9社ある事がわかります。

おわりに

現在の相模鉄道の路線ですが、横浜駅から三ツ境駅手前、南万騎が原を過ぎた当たりの旭区境界の辺りまで、旧武蔵国でした。
相模を名乗ってはいますが、路線の成り立ちから、2024年現在、路線の半分近くが、武蔵国を走っているのは面白いものです。

勘違いされがちですが、国鉄(JR)の駅名に使われる地名の内、津軽や会津は旧国名ではなく、令制国時代から使われていた群名になります。

相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

掲載日コらム
2024年3月10日相鉄10000系、始動する「リバイバルプロジェクト」
2種類の復刻カラー実現なるか!?

【復刻決定おめでとう!!!】
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