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相鉄線の線形から分かる横浜の山がちな地形とは?

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横浜を起点に、海老名・湘南台へ足を延ばす日本最小の大手私鉄:相鉄線。
2019年にはJRとの直通運転開始され、来年2023年には東急との直通運転開始が予定されています。

直通運転が開始されても、横浜を拠点に走っている相鉄線。
横浜のイメージと言えば海で、それをモチーフにしたYOKOHAMA NAVYBLUEの電車が走っている相鉄線ですが、そんな海のイメージとは裏腹の場所を相鉄線は走っています。

ここで、相鉄線が走る横浜とはどんな場所なのか紹介していきます。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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横浜駅を発車すると…

横浜駅のジョイナス2階から相鉄線は発車すると、JR東海道線・横須賀線と並走しながら、平沼橋、西横浜を通過します。

その後、55kmの制限を受けて、右へ大きくカーブをしながら高架橋を上り、天王町を通過。
2018年11月に上下線が完全に高架線に移された、星川駅を走っていきます。

星川駅の高架線通過時に車窓を見渡すと、左右どちらとも丘に立ち並ぶ住宅街やマンションを見れるでしょう。

その後、高架線から一気に勾配を下り、和田町、上星川と通過、徐々に上り勾配を上って、新横浜線との接続駅:西谷を通過。
西谷駅通過後も標高が上がっていきます。右側の車窓を見ると、谷になっていることも確認できるでしょう。

鶴ヶ峰駅通過後も、少しずつ上り勾配を進み、いずみ野線との分岐駅:二俣川に到着です。

いずみ野線と分かれた本線は、住宅街を駆け抜けて希望ヶ丘駅に停車。
希望ヶ丘駅発車後、さらに勾配を上っていき、相鉄線で最も標高の高い駅:三ツ境に到着です。

三ツ境駅手前では、厚木街道の下を潜ります。

三ツ境駅からは、少しずつ勾配を下っていき、本線最後の横浜市内の駅:瀬谷に到着。
瀬谷駅発車後は、谷に降りるかのように下っていき、境川を渡って、地下区間へ入り大和に到着。

大和からは、引地川の谷を盛り土で越え、一度トンネルに入った後、東名高速道路を越えて相模大塚駅、さがみ野駅と停まっていきます。

さがみ野駅発車後は、少しずつ下り勾配を進み、車両基地のあるかしわ台駅に到着。
かしわ台駅発車後も、一気に勾配を下り、目久尻川を渡るとまた住宅街を走行、そして回送線の厚木線と分かれると小田急と合流するために、また勾配を下り、海老名駅に到着です。

いずみ野線は、二俣川駅発車後、本線と交差するために35%の上り勾配を進み、
掘割と高架線が入り乱れて、東海道新幹線と交差すると南万騎が原駅に到着。

南万騎が原駅発車後、宅地化された丘陵地帯の下を走る地下トンネルで、ほぼまっすぐ進み緑園都市駅に到着。
緑園都市駅発車後も、同様に地下トンネルを走行した後、高架橋で瀬谷柏尾道路と交差し、弥生台駅に到着します。

弥生台駅と次のいずみ野駅との間もずっと地下トンネルを走ります。
いずみ野駅到着後は、大きく左へのカーブを描きながら、上って高架橋に入り、その後勾配を下っていくといずみ中央駅へ到着。

いずみ中央駅からゆめが丘間では、少しだけ上り勾配があります。
ゆめが丘駅発車後は、横浜市営地下鉄ブルーラインと並行しながら、境川を渡って藤沢市に入り、一気に地下4階に潜って終点:湘南台駅に到着です。

相鉄本線・いずみ野線各駅の標高を調査

先述の線形紹介では、なんとなくの地形をイメージできたかと思います…
ここで各駅の標高を調べ、先ほどの線形と照らし合わせて、相鉄線沿線はどんな地形なのか明らかにしていきます。

今回は、国土地理院にて公開されている情報を元に、海抜標高を調べました。
また、相鉄線は8割近くの駅が横浜市内に存在するため、参考として横浜市外の全6駅も掲載しております。

【相鉄本線】太字は横浜市内

  • 横浜 – 2.0m
  • 平沼橋 – 2.0m
  • 西横浜 – 2.6m
  • 天王町 – 2.6m
  • 星川 – 3.8m
  • 和田町 – 6.0m
  • 上星川 – 8.9m
  • 西谷 – 25.8m
  • 鶴ヶ峰 – 39.9m
  • 二俣川 – 49.0m
  • 希望ヶ丘 – 60.0m
  • 三ツ境 – 76.0m
  • 瀬谷 – 64.1m
  • 大和 – 62.8m
  • 相模大塚 – 64.3m
  • さがみ野 – 63.7m
  • かしわ台 – 54.7m
  • 海老名 – 22.6m

【いずみ野線】太字は横浜市内

  • 南万騎が原 – 59.7m
  • 緑園都市 – 32.7m
  • 弥生台 – 39.9m
  • いずみ野 – 40.8m
  • いずみ中央 – 29.9m
  • ゆめが丘 – 36.6m
  • 湘南台 – 33.5m

結果は上記の通りで、相鉄本線は実際、目で見て感じた通りのものとなりました。
相鉄いずみ野線は後発路線のため、トンネルや高架橋を駆使して、直線的に走らそうとしていることが走行風景から感じられますが、それでもトンネル内で意外と長い勾配が多数存在していることがわかります。

特に高架にホームが設けられている、緑園都市駅の前後共はトンネルで、その両方のトンネル内で比較的長い距離の勾配となっていることが、前面展望で観察してみるとわかるでしょう。

相鉄本線・いずみ野線共に、線路の通した方は違うものの、どちらからも横浜市内は丘陵地帯である事が分かります。

今回の調査結果は、素人が調べたものです。ここで提示した標高データと、実際の標高に誤差が生じている可能性もありますので、注意してください。

おわりに

坂の町:横浜と言われるだけあります。毎日こういう坂を歩くのはキツそう…

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

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2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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