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相鉄のモヤ700の後継車両は、どういった車両になるのか?

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2024年6月13日、JR東海及びJR西日本より、923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」の引退が発表され、世間を大きく賑わせました。
923形引退後は、営業用車両に検測機器を搭載して、検測を行う形になり、東海道・山陽新幹線の専用の黄色い検測車両の歴史に幕を下ろすこととなります。

さて、横浜を拠点に神奈川県県央部まで足を延ばす相鉄にも、ドクターイエローといえる事業用車両があります。

それがモヤ700です。同車は相鉄7000系を改造した車両となっており、新幹線のドクターイエロー同様、老朽化が進んでいるものと思われます。

今回は、モヤ700の後継車両が登場するとすれば、どのような車両になるのか?考えて行きたいと思います。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

須田 恵斗をフォローする

モヤ700の種車と役割

モヤ700は、2006年に使用を開始した事業用車両。
種車は2005年に余剰となった、モハ7000(横浜方制御電動車)を含む増結車ユニットを改造したものです。

現車番種車の車番
モヤ701モハ7002
モヤ702モハ7136
モヤ703モハ7001
モヤ704モハ7134

同車は1983年製造と、相鉄旧7000系としては、後期に製造された車両ですが、製造からすでに41年を迎えています。

モヤ700の役割は以下4点です。

  • 架線検測車
  • 救援車
  • 搬入された車両を牽引する牽引車
  • かしわ台車両センター内での入換車両

上記4つの役割を持つため、営業用車両に架線設備モニタリング装置を設置して、置き換えられるものではありません。

モヤ700の後継車両はどのような車両になるのか?

登場から18年が経過、種車は製造から40年以上が経過し、2024年現在の相鉄で唯一の直流電動機、電磁直通弁式電磁直通ブレーキを搭載するモヤ700。
車両の老朽化や装備の特殊さから、今後の動向が注目されます。

モヤ700は上述の通り、架線検測の他にも、救援車・牽引車・入換車の役割を持っており、営業用車両にモニタリング装置を搭載して淘汰できる車両ではありません。

そこで、モヤ700と同様の役割を果たせる専用車両(事業用車両)が作られるものと予想しますが、2024年現在、相鉄では余剰となる車両もなく、2019年からの直通用車両導入で置き換えられた車両もすべて解体されています。
そのため20000系等と、ほぼ同等の足回りと運転操作ができる、新造車両で後継車両が作られる可能性が高いものと見ています。

車両の仕様は、現行のモヤ700同様の、2両×2編成で行われるのか?1両単位で動ける車両で作られるのかまでは、予想は付きません。

検測車を新造し、置き換えた例

モヤ700の後継車両は、同じ役割の車両を新造し、置き換えるものと予想しました。
そこで改造事業用車を、新造事業用車で置き換え例を紹介します。

これが、

  • 東急電鉄 7500系「TOQ-i」
  • 京王電鉄 デヤ901形・デヤ902形

です。

東急7500系は、7200系営業用車両を改造して作られたデヤ7200形を置き換え。
京王デヤ901形・デヤ902形は、6000形営業用車両を改造して作られたデワ600形電動貨車を置き換えています。

東急7500系「TOQ-i」は、検測車両としての役割の他、長津田検車区での搬入車両の入換や、1000系・1500系の車両工場入場の牽引車両として使われており、相鉄のモヤ700と役割、重要度が似ています。

東急7500系「TOQ-i」の実績を踏まえると、今後のモヤ700の後継車両は、近い設計思想の新造車両で置き換えられる可能性が十二分に考えられるでしょう。

著者プロフィール
この記事書いた人
須田 恵斗

神奈川県大和市在住、最寄りは大和駅の24歳。
20年以上相鉄を利用し、鉄道ファン人生を相鉄と共に歩んできた人。

2021年7月~9月、公共交通機関で日本一周をし、60万円以上をドブに捨てる

2020年6月より鉄道旅行系雑記ブログ「keitrip」を運営し、2024年に相鉄に関する記事を当サイト「相模レールサイト」に移管。

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