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相鉄線かしわ台を終着とする列車は、なぜ始発と違ってほとんど無いのか?

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相鉄本線の終点:海老名の一つ隣であるかしわ台駅。
かしわ台駅には、相鉄線の車両基地であるかしわ台車両センターが併設されています。

車両基地がある駅だと、総武線津田沼行きや東海道線国府津行きのように、入庫のため、その駅を終着とする列車が多数設定される傾向にあります。

相鉄線かしわ台駅はというと、車両基地を出庫し、そのままかしわ台駅を始発とする列車が数本設定されていますが、
逆にかしわ台を終着とする列車は、横浜0時27分発の終発のみです。

なぜかしわ台行きの列車は、かしわ台始発と比べて少ないのでしょうか?

かしわ台を始発とする列車

画像は、6月18日の相鉄線ミステリートレイン:Reで、4番線に出庫する8713×10

かしわ台行きの列車は、最終電車のみと説明しましたが、かしわ台を始発とする電車はどれくらいあるのでしょうか?

時刻表並びに、運用情報サイト「sotetsu.lab」様の情報を参考に、下記の表にまとめたのがこちらです。

平日

発時刻種別行先番線備考
4時39分各停 横浜3番滞泊
5時00分各停 渋谷4番滞泊
5時28分各停 横浜厚木出庫
5時40分各停 横浜厚木出庫
5時59分各停 和光市厚木出庫
6時14分各停 横浜厚木出庫
6時29分通急 横浜厚木出庫
17時13分快速 横浜

休日

発時刻種別行先番線備考
4時39分各停 横浜3番滞泊
5時32分各停 渋谷厚木出庫
5時46分各停 新横浜厚木出庫

意外かもしれませんが、かしわ台車両センターを出庫して、かしわ台始発となる列車は、平日夕方17時13分発の快速横浜行きしかありません。

その他は、かしわ台駅ホームに滞泊し、そのまま発車する列車。もしくは、厚木線厚木駅を出庫する列車のみとなります。

なぜかしわ台駅を終着とする列車は少ないのか?

車両基地があるかしわ台を終着とする列車は、なぜ最終電車しか設定が無いのでしょうか?
これにはかしわ台駅の配線と、海老名・厚木へ行き来する回送列車との兼ね合いが関係しています。

横浜・二俣川方面からかしわ台車両センターへ入庫できる線路は、ホームがある1番・2番・4番線の他、ホームの無い5番・6番・7番線の3線合わせた6線あります。

ただし、ホームのある1番線は海老名行きが発着し、2番線はかしわ台車両センターを海老名・厚木へ出庫する列車が折り返し待機をするために使われています。
4番線は2番線とは逆で、海老名からかしわ台車両センターへ入庫するための電車が多数発着します。

本線となる1番線はともかく、副本線となる2番線・4番線は、かしわ台車両センターと海老名駅を行き来する回送列車が多数使用し、横浜方面から入庫する列車を発着させる余裕が無いのです。
そのため、大和止まり等にし、そのまま回送列車で5番線~7番線に入庫をしています。

厚木駅に入庫する列車の場合、大和止まりにし、そのまま入庫するパターンがありますが、
こちらもかしわ台駅では余裕がないのはもちろん、車内点検を行う列車監視要員を、大和や海老名に集約させ合理化を図る目的もあると思われます。

また海老名駅到着後に、かしわ台もしくは相模大塚を経由して、厚木へ入庫するパターンもあり、こちらは列車ダイヤの都合と言えます。

逆に厚木出庫の列車は、かしわ台駅3番線、特急の後続列車は4番線に到着後、すみやかに発車できる事、
利用者数の多いさがみ野駅利用者の利便や、着席機会を考え、かしわ台始発として仕立てています。

厚木出庫の列車を海老名始発とする場合、かしわ台駅では直接折り返せない事や、直接折り返しができる相模大塚駅を経由しなければなりません。
列車本数の多い朝は、相模大塚滞泊の列車が多数出庫する事や、出庫時に上り本線を支障するため余裕が少なく、結果厚木駅出庫後、そのままかしわ台始発の営業列車として仕立てているのも考えられます。

参考としたサイト

相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

掲載日コらム
2024年3月10日相鉄10000系、始動する「リバイバルプロジェクト」
2種類の復刻カラー実現なるか!?

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